11.10.2009

00年代の究極vs至高!?
美味しんぼは今こうなってる。

鳥山明先生の作品が読めるのは、ジャンプだけ!

この言葉の意図が
「集英社は作家鳥山明と独占契約を結んでいます」
という販売促進にあったとは
当時全く気づきませんでした。

「ごっつええ感じ」の「子連れ狼」で使われた時も
全く気づきませんでした。


それはそうと。

グルメマンガの「美味しんぼ」といえば
料理に「作る」、「食べる」だけでなく
「対決する」という行為を見いだした
ハシリとも言える人気コミックですが
今連載されている話の主題は
「環境問題」なんです。

このエピソードは9月28日発売の42号から
始まっていたのですが僕が知らなかったので
取材班(僕)が急遽マンガ喫茶に
駆けつけた次第です。
(昨日11月9日発売分が50号。
今週は、美味しんぼはお休みです。)


物語は天竜川、六ヶ所村の現状を知る事で
海原雄三と山岡士郎が
食と環境をめぐる問題は
日本全国で共通しているのでは?
と思い立つことから。

そして
沖縄県の泡瀬干潟の埋め立て問題、
長良川、築地市場移転も俎上に載せながら
進んでいます。

「究極」対「至高」の対決は
天竜川、長良川、築地、六ヶ所村の
環境問題を取り上げたうえで
その地を象徴する素材、料理で争います。

既に取り上げられた話題は

天竜川の上流にあるダムについて、
河口の砂浜が痩せていく現象や
川の漁獲量減少と関連させた話し。

築地市場の移転先である
豊洲の土壌汚染の話し。


しかし、「究極」対「至高」の対決
などと書くとやっぱり
「ピラミッド型近代思考」の時代やな〜
と、昔日の感がします。


エピソードは
「公共事業が引き起こす環境問題」と
「科学の力などを持った、
人間の所業が引き起こす環境問題」という
2章に分けられるそうで、
今は第1章の途中。
第1章は9話構成なので
まだまだ追いつけます。


取材にあたり協力され、マンガにも登場するのが
環境や戦争の問題に精通している田中優氏。

他にも地元の方々がそれぞれ登場しているので
長さのわりに濃く、リアリティーのある
内容になっています。


僕自身は原作者である雁屋哲氏の主張や世界観、
論法には共感出来ない事も結構あるのですが
このエピソードはすんなり読めるものでした。

なにより、
マスコミでは滅多に取り上げられない話題が
当事者のリアルな言葉も多く取り上げられながら
分かりやすく伝えられていますので
それだけでも要注目だと思います。

それをどう判断するのか
それはやはり自分自身で、ということですね。

アンチで終わるのではなく!
どういう選択が「楽しい」か、だと思います。
いつもながら。


余談ですが
海原雄山が公共事業派に立って闘ったら
別の意味で「究極」対「至高」が成り立って
オモシロかったかな〜w

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