

サッカーのアフリカンネイションズカップ。
出場しているトーゴの選手団の乗ったバスが
銃撃され、運転手とスタッフ3名が死亡という
痛ましい事件から始まってしまいました。
結局、トーゴは出場を辞退。
銃撃したのはアンゴラの「飛び地」である
カビンダという地域の
分離独立活動を続けているグループ。
トーゴ代表を狙った訳ではないとの
声明を出しているそうですが
この大会期間中にあわせて何らかの行動を
起こす予定ではあったといいます。
飛び地であるカビンダを
アンゴラが領土として固執しているのは
この地域がアフリカ有数の産油地だからとか。
植民地からの独立とそれに続く内戦
それに介入した東西陣営の代理戦争
資源を巡って大国と世界企業の介入と利権争い
貧富の差の拡大
新たな独立運動と内戦
と、不適切な表現ですが
「おきまり」のコースを辿っているようです。
そのほんの数日前、
国連環境計画(UNEP:ユネップ)と
スポーツアパレルのPUMAは
国際生物多様性年である2010年のキャンペーン
を発表しました。
これは、プーマがスポンサーを務める
アフリカにある12の国々のサッカー代表チームに
統一したユニフォームを提供するというもの。
FIFAにも第3ユニフォームとして認められているので
このネイションズカップや、
ワールドカップの前に行われる親善試合などで
着用することとなっています。
プーマではこのキャンペーンをPlay For Life と銘打ち
Yellow 'Life'というラインで
レプリカユニフォーム等を販売し、その売上を
生物多様性を守る活動に寄付すると発表しています。
多様性を認めて受け入れるという事については、
無害なもの、関心の無いもの、好印象なものを
認めて受け入れるのは簡単ですが
有害に思えるもの、ひっかかるもの、嫌いなものと
どのように折り合いをつけながら
関係を保っていくかが難しくて、そして重要、
ともいわれています。
生物についてだけでなく、人間同士についても
個人の生活レベルでの職場や交友関係などを考えると
僕自身も身につまされる思いがします。
「この新しいアフリカ・ユニティーキットは
わたしやチームメートを元気づける。
アフリカ大陸を一つにするシャツを着るのを
誇らしく思うだけでなく、
このように重要な目的を果たすのは
本当に名誉なことである。
アフリカ・ユニティーキットをサポートするのは、
アフリカに対して積極的なメッセージを送ることである。
われわれは大陸として
生命と植物を助けるために結束している」
(プレスリリースより)
生物多様性年は動植物に対する活動ですが
今回の事件も踏まえながら
人間にも照らし合わせて読んでみると
このカメルーンのエトー選手のコメントが
より切実に感じられます。
今年は、サッカーをつうじて
アフリカに注目しましょう!
ちなみに、画像下の3選手は左から
サミュエル・エトー(カメルーン:インテル)
ジョン・メンサー(ガーナ:サンダーランド)
エマニュエル・エブエ
(コートジボワール:アーセナル)
の、ハズw
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