10.15.2009

ソーラーパネルをめぐる攻防

BRAVO!!Newsのカテで
太陽光(熱)の話しが続きましたので
太陽光発電の話しでシメたいと思います。


突然ですが、京セラ(KYOCERA)といえば
ナニを思い浮かべますか?

人によっては「神」のような存在の
名経営者、稲盛和夫氏があまりにも有名ですが
一般的にはマイナーな企業では無いでしょうか。

僕ら世代(30代)くらいまでなら
携帯電話を作っていた事を
覚えているかもしれませんが
20代だと、知らないでしょうね〜

この京セラ、名前のとおり(元・京都セラミック)
セラミックを中心とした
電機・電子機器の部品メーカーなので
最終商品のイメージが無いため
一般的ではないかと思った次第ですが
最近、TVCMを積極的に展開しています。

それは、太陽光発電パネルのCMです。

太陽光発電パネル
(太陽電池モジュールとも言います。)
といえばシャープのイメージが強い方も
多いと思います。


朝日ソーラーじゃけん!
は、発電しませんので、無視します。
(ああ、こんなものにリンク貼ってしまった…
You Tubeに飛びます。)


こちらもCM効果もあると思いますが
発電量換算した生産量でもシャープが
他社を大きく引き離しています。

しかし、京セラもハイブリッド自動車プリウスの
屋根に設置するパネルに採用されるなど
ここへきて、俄然攻勢をかけています。

10月4日まで開催されていた
エレクトロニクスの展示会、シーテックでも
エコ技術が注目されていたようですが
そのなかでもこのシャープ対京セラの
ソーラーパネル対決が熱かったようですw

シャープは携帯電話用が得意で
京セラは自動車用が独占状態なんですが
展示会ではシャープが自動車用製品の、
京セラが携帯電話用製品を「参考展示」して
「ブロンソンならこう言うね」ならぬ
「ウチならこう発電するね」バトルだったとか。


そもそも日本の太陽光発電ムーブメントは
オイルショックのころに端を発します。

石油がなくなって大騒ぎになったため
今の経済産業省主導で
「サンシャインプロジェクト」という
キン肉マンの悪魔超人を思い出さずにいられない
代替エネルギー国家戦略が始まったわけです。

両社ともこのころから
省エネ製品の開発にのりだしていて
ちょうどいまのエコムーブメントに
製品が乗ってきているというワケです。



太陽光発電そのものの話しをするつもりが
メーカーの話しが長くなってしまいました。
太陽光発電の将来性や意義について書くのは
また今度にします。


とにかく、企業競争が活発になる事で
今後、ソーラーパネルの性能と価格は
どんどん向上していくと思われ、
それにつられてソーラーパネルの設置率も
あがっていくと予想されますので、
これは歓迎すべき事だと思います。

特に、ソーラーパネルの出荷量では
8割が住宅用と言われていますので
オフィスビルや商業施設への普及が
期待出来ますね。

ちなみに、
国内で製造されるソーラーパネルのうち
7割は輸出されています。
一方、国内に流通しているもののうち
輸入製品は1割程度。

どの業種でも生産工場は海外に移転するのが
あたりまえのこの時代に、
国産製品がたくさん製造されているのに
流通していない、というのはもったいない!


また、住宅の屋根に設置した場合、
費用が100万円単位になってしまうので
現行の発電効率では「元をとる」のに
20年くらいかかってしまうのを
10年くらいにはしよう、
という官の指針もあるようです。

また、2020年には2005年時点のの20倍の
普及率を目指すという政府目標が掲げられ、
それにともない来月11月からは
余剰電力の買い取り制度が新しく始まります。
(1kwあたり48円)

こういった制度や設置に対する助成などで、
実質は数年から10数年で「元がとれる」ようです。


石油の話しとか、CO2の話しもしたかったのですが
それはまた改めて。

制度やメーカーも動いていますので
ソーラーパネルに注目して、
設置ももうリアルに考えてみてはどうでしょう?

(写真はアフリカで
ワクチンを運ぶソーラー発電冷蔵庫です。)

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