


グラフィティといえば、その名のとおり「ラクガキ」として、日本では眉をひそめられる存在ですが、Banskyは世界最高のグラフィティアーティストとして世界中から尊敬を集める人物でもあります。
なぜそこまでの注目と尊敬を集めるかというと、作品のすばらしさはもちろん、彼の活動が共感を呼び起こすものだからかもしれません。
彼はグラフィティの本分といえる、ゲリラ的な活動を続けながら、絵とともに彼の主張を展開してきました。
それは、動物園の動物の檻に「外に出たい。飼育係がクサイ!」(動物園がクサイのはボクたちのせいじゃないよ!ということでしょう)と描くなど、ユーモアもあふれるもので、なかでも一躍彼を有名にしたのは、大英博物館やテート・ブリテンなどといった「権威」ある美術館の人気のない部屋に、自分の作品をこっそり飾って、しばらくバレなかったという出来事でしょう。
そして、アグレッシヴな主張も度々表明しており、パレスチナの分離壁には写真中、下の2枚を含む作品を数点描き、分離政策に対し、反対のメッセージを強烈に発表しました。
ちなみに、この描いている最中には威嚇射撃などを受けていたそうです。
ユーモアと激しさを織り交ぜながら、いまでも大企業からのオファーは断り続けるなど、アンダーグラウンドもメジャーもなく自由に活動する、まさにストリートなアーティストだと思います。
ちなみに、写真上はBlurのアルバムThink Tankのジャケット。ミュージシャンからのオファーも事欠かない彼ですが、今のところ、アルバムジャケットで作品を観られるのは、自身が手がけたParis Hiltonの「ウソの」ファーストアルバム(コレ最高w)以外は、はこれのみとか。
エピソードには事欠かない彼ですが、ブリストルで大々的に展示会を開いたり、作品集を発表したりと、今年、特に活発に活動しています。
夏にはまた作品集も出るようなので、今年は要注目です。
Banksyの作品いろいろ 'Damn Cool Pics'
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