タジキスタンが白熱電球の輸入を全面禁止すると
発表しました。
(8.30.2009/世界日報社など)
タジキスタンは中央アジアの国で
南はアフガニスタン、東は中国に、
北はロシアではなく、キルギスタンや
ウズベキスタンと接する、内陸の国です。
消費電力の98%近くを
水力発電でまかなっています。
おっ、エコ先進国!
とは一概には言えない事情があるようです。
というのも、
冬場は水不足のため電力が不足するうえ、
同国の主要経済がアルミニウム工業(だけ)で
その工業用に大量の電力が必要ということで、
エコというより、やむをえず、な理由のようです。
ちなみに、このアルミニウム精製に必要な原料は
輸入に頼っています。
また、世界第4位の生産量を占める
アンチモン鉱はアルミとは関係無いのですが
(毒性があるため)世界的に
使用量が減っています。
そして、途上国なので一概に比較出来ませんが
失業率は18%近くです。
つまり、モノカルチャーの途上国で
経済的に結構ヤバいことになっているので
手を打った、ということのようです。
そのため、輸入に頼らないで済むよう
国内に節電型照明器具工場を2ヶ所建設することも
同時に進めているようです。
白熱電球は日本では2012年をメドに
国内生産・販売を行わないように進めている事から
シェア1位(50%)のパナソニックが2012年に
同じく2位(35%)の東芝ライテックが2010年に
生産を停止します。
「禁止」ではないので、その他の企業や
中国製の輸入製品が販売されるかもしれません。
輸入製品が増えると、今より安くなり
かえって需要が増えるかもしれません。
また、農業や畜産業では白熱電球の光だけでなく
熱の効果も必要としているので
一律に蛍光灯型には移行出来ない用途もあります。
そういうところをケアしないでいいの?
すぐに答えが出る事ですが
考えていかないといけない事だと思います。
やむを得ず、でも良いと思います。
「理にかなった」移行が望ましいですよね。
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