9.21.2009

カッコいいおばあちゃんと、
その仲間が住む家。

突然ですが、こんな住宅はどうですか?

・木造2階建て
・10人でルームシェア
・個室はトイレ、キッチン付きの15畳
・共同玄関を通らなくても出入りでき
・出入りは自由
・昼食、夕食付き
・共用部分は浴室、食堂、アトリエ、庭、
 エレベーターなど
・共用部分の清掃は週3回
・食費、家賃込みの生活費は月13万5千円
・駅から徒歩15分

実はコレは、高齢者向けのグループホーム。
神奈川県藤沢市でNPO法人COCO湘南台
運営しています。
(9.14.2009/iza)


個室の広さは、最も広いタイプの
特別養護老人ホームのものの倍近くあり、
生活費は、男性よりも低い女性の年金額を基準に
女性も十分入られる額に設定あるそうです。

NPO法人の代表は西條節子さん。
20代で病気のため歩行が困難になり、
42歳から市議を務めながら、
障害者福祉に取り組んでこられました。
その活動のなかでヨーロッパの高齢者施設を視察し
入居者の扱いの違いにおける
日本との差に衝撃を受けます。

そこで、
入居者をハコものの規則に従わせるのではなく
個人としての生活を守った上での
共同生活が出来る施設を検討し始めます。

キーワードは「自立と共生」
自立とは自己決定する事
共生とは地域住民として暮らす事

医療機関や土地所有者などと
外部のネットワークを築きながら
開設に至りました。

すでに仲間を何人か看取っており
その経験から、安心して最期を迎えられるので
居住者の不安も軽減されているそうです。


現在は運営経験をふまえて
2戸目を検討中とのことで
めちゃくちゃ元気ですやん!
もう、感服ですね!

キーワードの「自立と共生」は
聞き流してしまいそうなくらい普通なのですが
その意味は、研ぎすまされていて
過不足なく核心をついているようにおもわれ
ドキッとするものがあります。

尊厳を持てるからこそ楽しく生きられるし、
コミュニケーションをとるということは、
すなわち持ちつ持たれつの社会で生きること。
根のささったキーワードですね。

外部とのネットワークを築く事
すなわち、仲間や味方を増やす事が
どんなプロジェクトでも重要不可欠な事なのですが
それもクリアしている実行力もスゴいです。

僕も長生き出来て、認知症になってなければw
こういったところに住んでみたいかも。

めちゃめちゃカッコいい、
おばあちゃんですね!

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