9.03.2009

「自由に」絵を描いて
認知症ケア。ストレスケアも。

臨床美術というものをご存知ですか?

認知症や発達障害のケアの為に
美術制作を通じて右脳を刺激したり
自己発揚しようという試みなのですが、
それがいま、静かに注目を集め始めています。
(9.1.2009/msn産経など)


ただ絵を描けば良いという訳ではないのですが
それは実は僕たちは絵を描く時に
左脳で描く事が多いそうです。

形状はどうだったか?
色はどんなのが自然か?
バランスは?
というような事を「考え」ながら描いている訳です。

つまり、あるべき姿に近づけよう、あわせよう
としているので、創作ではないんですね。

なので、この臨床美術プログラムでは
たとえば、架空のものをテーマにし、
そのものからイメージする色を
輪郭に関係無く塗り拡げ
あとから輪郭を付けていく
という描き方をします。

もちろん、架空のものでもイメージが
固定されていますので
(例えば、ペガサスは見た事無くても
だいたいみんな似たようなものを描く訳です)
そのものからインスパイアされる色を
複数混ぜ合わせることが必要だと思いますが。


また、描いた絵を自由に褒め合うことが大切で
それにより自己承認されることも
ケアになるそうです。

コミュニケーションにもなりますし。

これは心理の分析と整理を目的とする
アートセラピーとは異なり
脳の活性化を目的としたプログラムと
なっていますが一方
日常では文字情報が主流で、

理論的なコミュニケーションが求められる
事が多く、ストレスフルな生活を送る全ての人に
有効なのでは、とも考えられています。


日本臨床美術協会という団体が
やり方を指導する臨床美術士という
役を制定して普及に努めています。

「自由に」表現することで脳もケアして
気持ちよく生きたいですね。

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