9.21.2009

WWF各国のモノクロ広告




いろいろな国のWWFのモノクロ広告です。

上から
1.海洋生物でジミヘン先生のポートレートを。
エージェンシーがインドの会社なので、
インドのWWFでしょうか。
コピーは
「生き残れるかは、これらの生物にかかっている」
といった意味だと思いますが
なぜジミヘン先生が選ばれたのかは不明です。

同じ広告にはもう1パターンあり
鳥類で女性の顔を描いているのですが
こちらは誰かわかりませんでした(すいません!)

2.似た手法ですが、
逆にパンダでチベットレイヨウを描いています。
中文だし、意味的にも中国でしょう。
コピーには、WWFはパンダの保護だけではなく
チベットレイヨウの個体数増加にも努めていますよ、
というメッセージが。

チベットレイヨウ別名チルーは
絶滅が危惧されています。
理由はシャトゥーシュと呼ばれ、高値で取引される
毛皮をとるための密猟と乱獲。

その地域の貧しい人達が生活のために密猟し
守る地元の同じく貧しいレンジャーと
銃撃戦をしながら双方ともに死者を出し続け、
富める国の人々があったかい毛皮を身にまとう、
という、うんざりするほど典型的な
格差の構図があります。

現在ではワシントン条約にも規定されたこともあり
密猟も減り、個体数も増加しているそうです。

ちなみに、北京オリンピックの
マスコットキャラの一つです。
こちらは政治的な匂いがしますがw

しかし、見事にパンダで構成されてますね。
角のあたりとか、ちょっと気持ち悪いくらいですw

同シリーズには、同じくパンダで木と森を描いて
森林管理活動をアピールしたもの
揚子江の水面を描いて、その水質改善を
アピールしたものものがあります。
ちなみに、
揚子江は今や世界で最も汚染の進んだ川の一つです。

3.縁がないので分かりにくいですが、縦置きです。
こちらはシンガポール。
一目瞭然ですが
三目並べで次はあなたの番、ということです。
ワニにするのか、ワニ皮バッグにするのか。

同じく、サメか(フカヒレ)スープかというものと
牛か革靴かというものがあります。

4.これはブラジルのものですが
もしアメリカで展開したら国民の反応は
どうなのでしょうね。

コピーの意味は
津波は9.11の100倍もの犠牲者を出しています。
地球は残酷なほど強大です。敬い、守りましょう。
という意味です。

ムービー(CM)もあるんですが
こっちはさすがにアカンやろ…
というのが正直なところです。

テロより自然災害の脅威の方を
身近に感じられる方達にとっては、
ハッとする表現でしょうか。

タブーに手を出す事はリスキーですが、
衆目を集める事を最優先した、
という事でしょう。

勝手に戦争してるアメリカなんかより、
ワシらの事が大事じゃい!
文句あるなら、かかってこい!
というカナリア軍団魂なら…感服です。

実はコレは、モノクロではないかもw
多色使ってたら、ごめんなさいw


というところです。

誤解される事が多いそうですが
WWFは「動物愛護」団体ではなく
野生生物保護が主目的で、
そのため環境保護にも取り組んでいる団体です。

パンダマークのためか、モノクロが似合いますね。

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