8.05.2009

イラクの女性レスリング事情

イラク・ディワニヤ(CNN) 保守的な伝統が根強く残るイラク中部の街ディワニヤで、女性ばかりのレスリングチームが結成され、徐々にメンバーを増やしている。

対戦相手をマットに沈めて勝利を決めたサマ・アメーンさん(25)は「社会的障壁を破りたい。女性には男性と同等の権利がある。どんなスポーツでも許されるべきだ」と話す。

伝統を重んじるシーア派が多数を占めるディワニヤでは、女性の進学率は低く、多くは家族のために若くして結婚する。アメーンさんのような女性は少数派で、進んで伝統に逆らう人はほとんどいない。女性のレスリングは公然と批判される。

「レスリングは女性がするスポーツではないと思われている。バスケットボールや野球やサッカーと何も変わらないのに」とファラ・シャキールさん(17)は不満を漏らす。

それでも1月の結成当時8人だけだったメンバーが今では倍に増え、コーチを務めるファラ・ジャイシュさんの5歳の娘も最年少メンバーとして加わった。オリンピック出場はまだ夢だが、このほど地元で開かれた選手権を勝ち抜いた。

マットの上ではポニーテールになりアディダスのシャツとパンツを身に着けるが、一歩外に出れば頭からつま先までを覆う黒い伝統衣装に着替える。社会にはまだ受け入れられなくても家族は応援してくれているといい、「母は私を励ましてくれ、どんな困難にも立ち向かいなさいと言ってくれる」とアメーンさんは話した。(8.4.2009/CNNより)


女性差別が根強いと言われることも多い
イスラム教ですが、宗教によるものではなく
地域の風習に基づくものもあるようです。

文化・宗教なので、明らかに不合理な習慣を除き
安直に良い悪いは言えませんが
動くことで変化が起きていくでしょうね。

なにより、思考停止せず常に自己改革していくこと
がどの世界にも大切だと思います。
そのうえで残るものは残していけばいいのでは。

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