聴覚に障害がある人たちが神戸-東京間の約750キロを徒歩とヒッチハイクで旅する計画を、兵庫県西宮市の障害者自立生活センター「メインストリーム協会」が進めている。
宿泊は野宿かホームステイに限定。
企画者で、自身も重度の聴覚障害がある職員の田中息吹さん(24)は「多くの人と接し、聴覚障害者はコミュニケーションができないというイメージを壊したい。健聴者と一緒に楽しい夏の思い出をつくりたい」と意気込んでいる。
旅のタイトルは「WITH2009 一緒に笑いたいねん」。会話を手話や筆記などに頼らざるを得ない人たちが積極的に社会参画できるよう、広く障害への理解を求めるのが目的だ。
今月10日にJR神戸駅を出発し、徒歩で大阪市役所や京都市役所などを訪問。その後、ヒッチハイクで東京を目指す。到着は28日の予定。道中のコミュニケーションを円滑にするため、会話を補助するボランティアも同行する。耳栓をつけた健聴者と一緒にフットサルをしたり、ホワイトボードを使った“合コン”なども計画している。
また旅先では、各地の行政機関や学校を回り、自治体ごとの聴覚障害者に対するサービスの実態を調査する。同協会によると、障害者自立支援法で、自治体は聴覚障害者の生活を支援するサービスを義務づけられているが、手話通訳や要約筆記の派遣を決める基準には市町村ごとにばらつきがあるという。
このため、ゴールを厚生労働省に定め、自分たちの足で得た調査結果を踏まえた要望書を提出し、サービス格差の是正などを求めていくという。現在、健聴者も含めて10~20代を対象に参加者を募集中。資金確保のための募金活動も行っている。
同協会は平成元年11月に設立。障害を持つ高校生が討論する「障害者甲子園」を開くなどユニークな活動を続けてきた。今年4月からは協会内に聴覚部門を新設し、手話ボランティアの派遣業務なども行っている。問い合わせは同協会聴覚部門((電)0798・34・4955)。(8.3.2009/MSN産経より)
8月10日に神戸を出発して
28日に東京に到着予定だそうです。
見かけたら、話しかけてみては?
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