8.30.2009

隣の海は蒼い?黄色い?汚れてる?
黄海エコリージョン保全活動-WWF-



個人的な事ですが
29日にWWFジャパンのボランティアに参加しました。

内容は「黄海エコリージョン保全活動」の一環
として開かれた、さかなクンのトークショーの
観客誘導と募金へのよびかけ。

黄海エコリージョン保全活動とは
黄海、渤海など、東アジアの大陸棚海域を
「黄海エコリージョン」として一体ととらえ
環境や生態系のバランスと図ろうというもの。

WWFを中心に、日中韓で共同して行われています。

渤海や黄海といった
中国東部と朝鮮半島から続く海洋には
大陸棚がひろがっていて
魚介類を中心に豊かな生態系が広がっています。

当然、人間にとっても
重要な食料資源の供給地になっているわけです。

その黄海エコリージョンはいま、
中国の経済発展もあって
生態系が大きく変わりつつあります。

黄河や長江に代表される河川により
海洋に注入される淡水資源の枯渇と汚染。

沿岸の埋め立てによる干潟(潮の干満により
陸地にも海底にもなる地域)の消失。

などなど。

誤解を恐れずに言うと、現実問題として、
経済発展のためには、ある程度の埋め立てや
安全で巨大な港の構築は必要な事だと思います。

しかし、やはりバランスが大切であり、
なにより
漁業を営むなどすることにより
海とともに生きている人々の意見は
無視されてはならないと思います。

それに
地理学上は日本はこの海域には接していませんが
日本もこの海域からの食料資源を
大量に輸入していますし、
また、この海域で発生した事象は
海流の影響で日本の海域にも影響を与えています。

有名なところでは
日本の漁業に打撃を与えているエチゼンクラゲは
この海域で誕生しています。
大量発生の原因のひとつは
黄海の富栄養化とも言われています。


この海域でも
魚介類の漁獲高は減少しており
エコ的な面だけでなく
食料問題としても重要なテーマに
なっていくことと考えられます。

僕もこの海域で収穫され輸入された
ハマグリを販売してしていたこともありますが
輸入業者によると、
漁獲量は次第に低下しているとのことでした。


黄海エコリージョンの干潟は
日本の有明海によく似ているそうで
風景も、生息する魚介類も
似たものがあるそうです。

このプログラムはWWFジャパンから
提唱されたものという事もあると思いますが
地域住民と共同して取り組まれている
有明海での保全プログラムを
モデルとしているとのこと。

先ほどお伝えした職業に僕が就いていた時は
有明海のハマグリも扱っていてw
なにか、不思議な縁ですが
海域が似ているから
獲れるものも似ているということでは
さもありなんです。


食料的にも環境的にも
安心して過ごせるように
意識していきたいですね。


ちなみに
さかなクンはやっぱりテレビで見るとおりで
魚がスキという事が全面に伝わってきて、
本田健さんが提唱しているような
「ワクワク」を伝えている方ですね。
魚の話しで、これだけ人を笑顔に出来るのって
じつは結構スゴい事なのではw

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