7.07.2009

商店街の新しい役割?
埼玉県秩父のボランティア

窓ふきや障子張りといった軽作業も、お年寄りには難仕事。埼玉県はこうした作業をお手伝いする“ご近所ボランティア団体”の運営に力を入れている。組織づくりを助成するため、6月補正予算案に2000万円を計上した。団体が増えると、地域経済の下支えにもなり、県は平成23年度末までに30市町で組織の立ち上げを目指す。

 「困ったことがあったら何でもご相談ください」。地域にそう呼びかけているのは秩父市宮側町の「みやのかわ商店街」。商店街は19年8月、「ボランティアバンクおたすけ隊」を結成した。買い物代行や庭の手入れなどの手助けを、ボランティアが1時間800円で請け負っている。

 支払いはチケット制。800円のうち300円は運営費に充てられ、ボランティアには500円分の秩父地域で使える商品券が渡される。商品券は商店街で使われ、お金が地域で循環する仕組みだ。


 21年3月末までの利用者は190人。7割を70歳以上のお年寄りが占めるが、障害者や子育て中の人などの利用もあるという。


 この仕組みの特徴は、困っている人が助かるだけでなく、拠点となる商店街の活性化や、ボランティア活動に携わる高齢者の健康づくりなどにも役立つところにある。


 県はこの仕組みを手本に、各市町の首長らに同様の仕組みづくりをすることを勧めている。活動が活発な商店街や商工会、社会福祉法人などを拠点に21年度中に10カ所での立ち上げを目指している。事務局経費として1カ所あたり200万円を助成する予定だ。


 上田清司知事は「県は高齢者人口と高齢者単身世帯の増加率が全国一。お互いの支えで楽しく生きていける仕組みを、今から数多くつくり上げていきたい」と話している。
(以上、7.6.2009/msn産経ニュースより)

ボランティアなのに、有料なの?と思われる方もいるかもしれませんが、報酬を支払うことで、かえって引け目がなくなるという長所もあるでしょうね。
でも、ちょっと報酬が高いような気もしますが。

また、ボランティア側が組織化することも、理想は
「各々が自発的に」することなんでしょうが、こういった役割を割り当てられることで、傍目を気にせず、率先して動けるという心理的な利点もあるかもしれません。

まずは風土を育てることから、ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿