菓子やみそなどの製造過程で出る食品廃棄物をエサにした養豚に取り組む「信州eループ事業協同組合」(長野県中野市)は、今年度中に年間出荷頭数を4000頭に倍増させ、事業を本格化する。
脂肪に甘みのある豚肉は東京のデパートでも人気。「エコでおいしい」豚肉として、ブランド化を目指している。
昨年1月設立の同組合は北信地方を中心に、食品、リサイクル関連会社、ホテルなど異なる業種の17社が加盟している。
賞味期限切れの菓子、めん類の切れ端などを食品会社から回収し、発酵させてエサを製造。現在は中野、松本市で年2000頭の出荷態勢で豚を飼育している。
特殊な酵母で食品廃棄物を発酵させ、トウモロコシなどと混ぜたエサは、一般に使われる配合飼料より割安。食品会社側にとっても、通常より安い料金で、廃棄物を引き取ってもらえるメリットがある。
栄養価の高いエサで育った豚の肉は臭みがなく、脂肪に甘みがあり、肉にしてから時間がたつと出てくる肉汁の量も少ないという。ふつうの豚肉より割高だが、東京の伊勢丹立川店などで販売され、リピーターも増えてきた。
その味は都会の消費者にも認められた形だが、今後の課題は県内での販路拡大。現在は1頭ごとに卸しているため、ホテルなどへの販売が中心で、街中の精肉店には、なかなか出回らない。組合は、加工と販売の一貫委託を県内業者と交渉中だ。
組合の目標は、地元の消費を拡大し、名前になっている資源循環の「ループ」を完成させること。
高野保雄理事長は「おいしくて環境に優しい豚肉として、北信地方のブランド食材にしたい」と意気込む。今後はトレーサビリティー(履歴管理)を導入し、信頼性も高めるという。
同組合の豚肉を使った料理は、県内では長野市のホテル信濃路などがメニューに取り入れている。(7.18.2009/YOMIURI Onlineより)
食品廃棄物を
飼料に再利用するということで思いつくのは
コンビニやスーパーなどで販売されている
総菜やお弁当などを再利用出来ないか、
ということだったのですがお弁当などは脂肪分が
多いため、そのままでは利用出来ないそうです。
ただ、その点を克服する研究や技術開発も
進められているようです。
あと、そういった加工食品は
様々な食材が使用されているので、飼料としては
適さないのかもしれません。
BSEの原因の一つは肉骨粉なのでは
とも言われていましたし。
また、この記事の豚肉も
一般のものより割高になるということですが
飼料は割安のようなので、頭数が増えるにつれ
安くなると思われるので
「ループ」を目指して続けてほしいですね。
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