7.20.2009

ストリートバスケに遺した想い



佐賀市の中心街・唐人2丁目にスリーオンスリー(3on3)のバスケットコートが完成した。

5月に36歳の若さで急逝した野中博喜さんが「街中に若者が集えるストリートスポーツスポットを」と佐賀市に呼び掛けたのがきっかけだった。
野中さんの友人らは8月1、2日、追悼の思いを込めたオープニングイベントを開催。「街が若者を育ててほしい」という野中さんの遺志を伝える。

 コート整備は昨年8月、佐賀青年会議所のメンバーが「若者がスケートボード、フットサル、BMX(バイシクルモトクロス)などを楽しめる公園を街中に」と佐賀市に提案したのがきっかけだった。
 中心人物は野中さんだった。野中さんは、目的なくただ毎日を過ごしていた高校時代にスケートボードと出会ったこと、その仲間が「全力で挑むことの大切さを気づかせてくれた」ことを強烈な思い出に持っていた。
陸上自衛隊を辞めて帰佐し、飲食店を経営。いつも出会いと仲間の大切さを語り「若者が自発的に集い、出会えるスペースが必要」と訴えていた。

 そんな思いに佐賀市も呼応。
1月から中心街にある市有遊休地約1700平方メートルに、緑地帯と3on3のコートの整備を進めた。
だが、完成が間近に迫っていた5月16日、野中さんは急逝。
膵臓(すいぞう)がんだった。

 野中さんの仲間のプロスケートボーダーの平潤さん(35)ら約20人は、完成したコートの存在を知ってもらい、野中さんの思いを知ってもらうため、オープニングイベント「HI CUP」を企画した。
イベント名は野中さんの名前の「博喜」の頭文字からつけた。

 「HI CUP」は1日午後3時開幕。
日本のトップスケートボーダーによるデモンストレーションや、3on3のトーナメント戦、レゲエなどのダンスショー、ライブもある。毎年続ける計画だ。

 「ストリートスポーツをやってる若者は『うるさい』などと疎んじられがち。だからこそ活躍できる場が必要」と平さん。
「居場所ができれば、大切にしよう、周りの理解を得ようと努力するはず」という。
スケートボードなども楽しめる総合公園づくりも考えており、「オープニングイベントを、『若者とまちを育てたい』という野中さんの未来図を描くきっかけにしたい」と話す。
イベントの問い合わせは事務局の田畠寿太郎さん、電話090(7473)0304。スタッフなどの協力も呼び掛けている。
【写真上】生前の野中博喜さん
【写真】野中さんの思いがきっかけで完成したコートと、オープニングイベントを企画している平さん=佐賀市唐人(7.19.2009/佐賀新聞より)


蛇足かもしれませんが
野中さんは10年前にご結婚されていますが
当時に結婚式を挙げれなかったためもあり
この3月に、あらためて結婚披露宴を
おこなったばかりでした。

彼は大きい仕事をしたと思います。
彼の意志が、多くの人の意識を変えたことでしょう。
地元の人達や、これからでてくる若者達は
今の意識を高め続けていってほしいと
願ってやみません。


ストリートや遊び場は、逃げ場ではなく
個性を自由闊達に発現出来る場のはず。

大人の介在を許さないからこそ
生まれるものが、きっとあるはずなので
場を用意するのは大人でも
活用するのは、キッズであってほしいです。

日本ではストリートカルチャーの生まれ方が
アメリカやヨーロッパとは
異なるのかもしれません。

「日本におけるストリートのありかた」
そういった議題にまで踏み込んで考えるべき
話題だと思うので、
いずれ、その切り口から寄稿したいと思います。

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