
夜の飲食店街をともすのは赤提灯(ちょうちん)が定番だが、最近、緑の提灯を掲げる店が増えている。食料自給率の引き上げを目指す「緑提灯」運動への賛同を示し、国産食材を5割以上使っているという目印。食への不安の広がりとともに全国へ拡大している。運動を支援している「緑提灯」事務局によると、兵庫県内でも50店近くが店先に掲げているという。(井垣和子)
独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター」(茨城県つくば市)の丸山清明所長が提唱者で、2005年4月に北海道で始まった。緑提灯には「地場産品応援の店」の文字と、星が描かれている。国産食材が5割なら星一つで、1割増えるごとに一つずつ追加し、最高が五つ星。
08年1月は全国で66店舗だったが、同年に高砂市などで起きた中国製ギョーザ事件を機に急増し、今では2000店以上が掲げる。
神戸市中央区の飲食店「ベジタブル ダイニング農家」は、開店当初の07年11月から掲げる。ほとんどの食材を同市西区や淡路島から購入しており、星は四つ。緑提灯につられて、入ってくる客もいるという。
総料理長の島田一夫さん(37)は「緑提灯は、お客さんと食材について話すきっかけにもなる」と話す。
星の数は店側からの自主申告で、検証する仕組みはない。緑提灯事務局の水島明さん(63)=茨城県つくば市=は「店主と客の顔の見える関係が、緑提灯の信頼性を保つ鍵になる。審査員はお客さんです」と話している。
(7.3.2009/神戸新聞より)
★緑提灯応援隊オフィシャルサイト
上記サイトですが、この緑提灯を掲げているお店の紹介もしてありますので、グルメ情報としても便利かも。
緑提灯の掛かっているお店で食事をするときは、いつもより食材の食感や味覚を気にしてみてください。
国産食材を5割以上というと、すぐに達成出来そうですが、例のカロリーベースでの割合なので、野菜などだけでは意外と難しいのかもしれません。
自己申告ということで、店主の心意気を信じたいところです。
農業だけでなく、畜産業(肉類)を含めた取り組みに、これからも期待ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿