前回に引き続き、地域再生の一例をお届けします。
ほしいも学校
ほしいも=干し芋
その新商品。
ということで、ゆるキャラがマスコットの
干し芋をちょっとアレンジしたお菓子を想像した方、
それが全然ちがうんです…。
「ほしいも」は、皆さんご想像の
さつまいもを干したおやつです。
この生産量が日本一なのは茨城県だそうで、
全国シェアが98%。て、すごいですね。
で、このほしいも、昔からある食べ物なので
生産者によって作り方がバラバラだそうで
「これが正統のほしいも!」
ていうのは不明だとか。
で、ハタと気づいた、ひたちなか商工会議所が
「ほしいも」のアイデンティティとは?
と思ったかどうかはわかりませんが
ほしいもを解剖し、精査しようと試みたそうです。
つまり。
定義づけることで、形而上に第2の創作を試みた…
とかは考えてないと思います。すいません。
それで、ほしいもをみんなで考え、語り合い、知ろう
ということで「ほしいも学校」が生まれました。
マジか!?
と思われた方、本題はこれからです。
で、作り方がバラバラなのであれば、いっそ
「ほしいも学校」というほしいも商品を作ろう
ということで、パッケージデザインや
ブランディングデザインを佐藤卓氏に依頼しました。
ちなみに、佐藤氏の得意技は「デザインの解剖」
て、あわせてきましたね。
佐藤氏が最初に干しイモにかかわったのは、
3年前に水戸芸術館で開かれた「日常のデザイン」展だ。
地域の特産物を使った出展物として、
老舗菓子会社の亀印製菓(水戸市)と、
干しイモとホワイト・チョコレートの
コラボレート商品を共同開発した。
(J-NET21より)
マジか!!
ほしいもとホワイトチョコレート
スゴいです。めちゃ興味あります。
念のために書き添えますが、
決してこのプロジェクトを笑おうとかではなく
地域再生の一助としてお届けしていますので。
商品パッケージの画像も無いまま
とるものもとりあえず寄稿したのは
「売ったろう」という思いより
「知りたい」「語りたい」「伝承したい」という思い
という切り口が新鮮だったからと、
なにが名産になるか、より
なにを名産にしたいのか、
を考えることのほうが大切なのでは、
ということをあらためて思ったからです。
農商工連携で助成金をとって、
東京のデザイナーでパッケージをあつらえて
エキセントリックな商品を単発で打ち出す。
という、まちおこしの典型的な失敗例の
すぐ隣を通っているようで、
実はベクトルが全然違うのでは?
と窺っているところです。
失礼ながら、やっぱり
際どいところにあるのかも、と思ってしまいますが
それだけにこれからが楽しみでもあります。
気になられた方は
今発売の雑誌AXISに掲載されていますので
ご覧ください。
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